大型戸建住宅・収益物件向けの土地不足が深刻(東京都内の住宅街)

 昨日の投稿では収益物件の売物件が少なく、投資額が激減したことを書きました。

 売物件が少ないのは賃貸アパートや賃貸マンションだけではありません。東京都区部の住宅街では、やや大きめの戸建住宅や収益用物件を建築できる60坪以上の土地が非常に少なくなっています。

 住宅街における60坪以上の土地は、収益用物件の建設用地としての需要だけではなく、いわゆる富裕層が自宅を建てるための土地としての需要があります。問合せが数多くありますが、紹介できる物件はないに等しい状況です。

 ここのところ約20年の間における出来事ですが、都心の住宅街では土地をハウスビルダーが買付け、細かく分割し、土地面積15~25坪程度の戸建住宅を数多く建築しました。地価が高額なので、戸建住宅を購入した方は35年の住宅ローンによる返済を続けています。このため、住宅ローンを完済し終わる迄、土地の売物件が多くなることは期待できません。

 東京都区内では、住宅街における60坪以上の土地は、主に駐車場や企業の広大な事業所が売却された際に出ます。しかし、都心に駐車場や広大な事業所を保有している企業は高額な固定資産税および都市計画税に嫌気をさし、既に郊外に移転しています。

 現在、都心の住宅街に広い土地を保有している企業では、将来的には売却を検討しているところが多いと思います。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行状況および不動産価格がどのように推移するかを見通せないことから詳細な事業計画を立案することが困難であり、土地売却の決定を控えているところが多いです。

 このため、特に東京都区内の住宅街ではコロナ禍が終息するまで、やや広い土地の売物件が非常に少ない状況が続くと思われます。