賃貸物件の入居希望者が決まらない場合(オーナー様向け、その4)

昨日の続きです。

9.共有部の状態に注意してください

エントランス、廊下、ゴミ置き場、階段

賃貸物件をお探しのお客様が注目されるのは共有部の状態です。エントランスや階段、廊下などの共有部にペットボトル、空き缶、タバコの吸い殻が落ちていたら、それだけで管理が行き届いていない物件であると見做され、入居候補から外されてしまいます。

管理を委託している不動産会社があるには相応の頻度で巡回するように依頼し、可能であれば週1回以上の頻度で共有部を清掃することをお勧めします。

悩ましいのはゴミ置き場です。ゴミの収集日に関わりなく、ゴミ出しをする住人が現れます。このようなゴミ出しをする方の大半は入居直後であることが大半なので、大概はゴミ収集日と収集時刻を記載した紙を配布することで解決します。建物の全ての部屋に、定期的に一斉に配布すれば効果的です。

お年寄りが多い物件の場合、階段に盆栽を置く方が出てくることがあります。これも最初が肝心で、階段が水浸しになると滑りやすくなり危険であること、階段が傷む原因になること、火災の際に避難しにくくなること等を丁寧に説明することにより、大抵はお部屋の中に移動していただけます。

オートロック

建物玄関のオートロック式エントランスにも注意が必要です。オートロックを常時開放している物件が散見されます。
内見の際に、明らかに故障している物件に遭遇したことがあります。誰も触っていないのに、急に開閉するのです。人が出入りしている最中にドアが勝手に閉まるので、危険を感じました。私がご案内したお客様は、このオートロックが原因で、入居をお断りされました。

管理している不動産会社に尋ねたところ、オーナー様において修理費を捻出できないので、資金が貯まるまで放置しているとのことです。これは言い訳になりません。他の費用の支払いを後回しにしてでも先に解決するべき事案です。

エントランスのオートロックは「賃貸物件の顔」です。故障したまま放置することは、「この物件のオーナーは防犯や安全を軽視している」という印象を与えます。居住者の安全を軽視する物件を借りる方はいません。

エレベーター

エレベーターも注意が必要です。異常を発見した場合は、直ちに対応する事が必要です。内見でお客様をご案内した際に、異音や激しい横揺れを感じたことがありますが、絶対に許されません。

エレベーターの場合、「今週は忙しいから、対応は来週にする」とか、「修理費を出せないから様子見にしておく」という選択は許されません。万が一、閉じ込め等の事態や事故が発生した場合には住人の一斉退去に繋がります。繰り返しますが、居住者の安全を軽視する物件を借りる方はいません。

10.防犯意識が高い物件であると評価されるように工夫してください

バルコニーに面するサッシの外側に防犯シャッターを付けている物件は、防犯意識が高いということで、入居先を探しているお客様の心証は良くなります。大規模修繕の際には、検討する価値があります。

単身者居住用のワンルームまたは1Kのお部屋でも、ディンプルキーを採用することが必要な社会状況かもしれません。通常のシリンダー錠をディンプル式の錠に変更することは、多くの場合に簡単です。費用が発生しますが、「鍵はディンプルキーです。鍵代はオーナーが負担します」と言えれば、入居先を探している方においては防犯意識が高い物件であるとして高く評価され、プラス材料になります。

錠前代を節約したために賊がピッキングなどの方法により侵入し、居住者に遭遇して強盗事件が発生したら目も当てられません。一瞬にして事故物件になり、回復不能と言えるほどの甚大な損害を被る恐れがあります。

※明日1日だけ、続きを書きます。