宅建試験(宅地建物取引士資格試験)の2か月前になりました

 今年の宅建試験(宅地建物取引士資格試験)は10月17日(日)に予定されています。本日(8月17日)は、試験日の丁度2か月前です。

 新型コロナウイルスの感染防止対策を行うため、試験会場における受験者数を制限している都道府県があり、12月の試験を受けるように指定される方がいらっしゃいます。しかし、受験者の多くは10月の試験を受けることになります。

 試験日の2か月前なので、これから勉強を始める方は基本書や参考書を深読みする時間は無いと思います。過去問及び想定問題を数多く解き、必要に応じて基本書や参考書を参照して理解するのが最良かと思います。

 10月17日(水)の試験を受験した方の合格発表は12月1日(水)に予定しているとのことです。

お受けいたしかねるご要望
 合格発表が終わり、しばらくすると試験に合格した方から私の会社に問合せがあります。「宅建試験に合格したので不動産会社を立ち上げたい。不動産に関する仕事は未経験であるが、不動産会社の仕事内容を覚えたいので3~4か月程度働かせて欲しい。」という内容です。 

 申し訳ないのですが、私の会社では、以前からこのようなご要望には応じないことにしています。特に現在はコロナ禍であることから、業界未経験者の場合、ある特定の不動産会社に3~4か月程度働いただけで不動産会社を起業して「成功する」ことはかなり困難です。

 賃貸物件については家賃滞納者の増加が深刻になり始めています。売買物件も、リモートワークを行える部屋数がある郊外の戸建住宅および駅至近の物件を除き、「住み替え」の需要が激減していることから売物件がありません。

 それに、不動産業界がカバーする裾野はとても広く、ほとんどの会社は何らかの専門分野に特化して営業しています。

 仕事の内容を覚えるために不動産会社に就職しても、その会社が不動産賃貸および管理を生業とするのであれば、その不動産会社で不動産の売買に関する知識を得ることは困難です。

 また、新築戸建住宅の建築および販売を生業としているところに就職した場合、土地の仕入れおよび住宅の販売に関する知識を得ることは可能です。しかし、中古戸建住宅や中古区分マンションの売買、不動産賃貸、管理に関する知識およびノウハウを得ることは極めて困難です。