2023年の公示地価が発表されました
2023年1月1日時点の公示地価が3月22日に発表されました。全国平均(全用途、全域)は昨年より1.6%上昇とのことです。既に多くのWEBサイトが解説していますが、コロナ禍の終息を見越して経済活動が正常に戻りつつあることを反映しているように見受けられます。
東急新横浜線沿線、および横浜市営地下鉄グリーンライン沿線が急騰
東京およびその近郊に注目すると、特に顕著な値上がりをしているのは東急新横浜線の開通エリアです。この鉄道新路線は2023年3月18日に開業しました。
相模鉄道と直結したことから海老名・湘南台~大和~新横浜~日吉~渋谷・目黒~都心(東京メトロ、都営地下鉄)が一本で繋がりました。これにより神奈川県西部と都心との交通が格段に便利になりました。
新横浜駅で東海道新幹線に乗り換えれば関西に行けます。これにより、都心から関西への新たなルートができたと言えます。
東京都の城南エリアまたは川崎市内から新横浜まで行く場合、従来は東横線の菊名で下車し、JR横浜線に乗り換える必要がありました。しかし新線が開通したことから乗り換えなしで行けるようになりました。
東急新横浜線相模鉄道およびJR東日本の駅である羽沢横浜国大駅の付近では地価が数パーセント以上上昇したところがあります。
(2023年3月27日追記:羽沢横浜国大駅は相模鉄道およびJR東日本の駅でした。訂正します。)
また、東横線の日吉駅、綱島駅付近だけではなく横浜市営地下鉄グリーンライン沿線における土地の価格が急騰しました。グリーンラインは日吉駅がターミナル駅なので、沿線の地価が急騰したものと思われます。
埼玉県南東部が大きく上昇
さいたま市、川越市、川口市、戸田市の地価が大きく上昇しました。川口市、戸田市の住宅地では9%以上も上昇したところがあります。
コロナ禍が沈静化しそうであるということで、昨年の秋頃から特に商業地の取引が活発に行われたことが背景にあると考えられます。
観光地も上昇
浅草、鎌倉等の外国人観光客が多く訪ねるエリアも地価が大きく上昇しました。コロナ後における観光客の増加を見込んだ上昇と思われます。
その他のエリア
大阪、名古屋といった大都市では商業地における地価が上昇しています。「コロナ禍の終息により停滞していた経済活動が復活する」との思惑から商業地に対する需要が上昇したためと思われます。
地方都市の多くは地価が横ばいです。しかし、公共交通機関が少なくかつ観光スポットが何もないエリアでは地価が下落しています。特に日本海側で、地価が下落したエリアが随所に見られます。
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