東京都城南エリア(主に目黒区)の住宅事情(その3)

※前回投稿した内容の続きです。

桜の名所

 目黒区内はいわゆる「桜の名所」が多いです。有名なのは目黒川の桜です。東京において桜の開花に関する報道が行われる際は、必ずと言って良いほどに目黒川の桜が取り上げられます。

 約800本の桜が目黒川の両側に植えられています。桜の開花時期になると目黒区北部の大橋付近から南部の品川区との境界付近まで約3.8kmにわたり、壮観な眺めが続きます。

 東急電鉄東横線中目黒駅の近くには川幅が狭い箇所があり、ここでは川の両岸に植えられた桜の枝が川の上で触れあっています。この状態で桜が開花しますので、眺めは圧巻です。川に架けられた橋の上から眺められるポイントがあり、ここには多くの見物客が集まります。

 WEBサイトや雑誌等に取り上げられていることもあり、桜が開花すると地元の住民だけではなく大勢の観光客が桜見物に訪れます。この時期は、平日でも東横線中目黒駅の出入り口が大混雑します。

 この他にも立会川緑道(碑文谷八幡宮~区立向原小学校付近)、碑(いしぶみ)さくら通り(環状7号線平町付近~清水池公園)、円融寺、碑文谷八幡宮も桜の名所です。大半の桜はソメイヨシノです。

 ソメイヨシノは根が広範囲に深く成長する性質があります。しかし、緑道や街路の地中には上水・下水道管、ガス管等の埋設物があることから植栽枡を設け、その中に苗木を植えています。昭和50年代に植栽された苗木が現在では大木に育ち、緑道や街路では根の成長が妨げられ、生育不良が生じています。

 また、アスファルト舗装を持ち上げる、縁石を押し上げる等があちこちで発生しており、歩行者が躓く原因になります。

 大きく育った枝葉により視界が妨げられ、交通事故が発生する恐れが指摘されています。秋になると大量の落ち葉が発生します。落ち葉の清掃は付近の住民が行っているのが現状です。

 さらにキノコ等の心材腐朽菌が根元を侵食し、一部の木は倒壊の危険があります。このため、危険な桜を伐採し、新しく植え替える事業が行われています。植え替えの際は樹木の間隔を広げ、住宅街ではソメイヨシノより小ぶりなコシノヒガンザクラに変えるとのことです。