東京都城南エリア(主に目黒区)の住宅事情(その4)

※昨日投稿した内容の続きです。

駅前および繁華街における駐車場が少ない

 目黒区内の鉄道駅は東急電鉄等東横線の中目黒~自由が丘、目黒線の不動前~大岡山、大井町線の緑が丘です。駅周辺に商店街がありますが時間貸駐車場が少なく、満車であることが多いので買い物に車を利用することが困難です。

 数年前までは時間貸し駐車場の空きがなくて困ることはほとんどありませんでした。しかし、コロナ禍になってから時間貸し駐車場を廃止して新築の賃貸アパートやマンションが数多く建設されました。

 また、地価の急騰に伴い、更地で土地を保有する場合の固定資産税も急騰したことから建物を建てる動きに繋がっています。このため、駅前や商店街周辺では時間貸し駐車場の不足が深刻になり始めています。

 目黒区の場合、最寄り駅まで徒歩15分以上を要するエリアが多くあります。それでも自転車や公共交通機関を利用すれば良いという考えがあります。しかし、時間貸し駐車場だけではなく自転車置き場も少なく、駐輪が困難であるエリアが多いです。

 公共交通機関としては電車の他にバスがありますが、 一部の路線を除き運転間隔が長く、使い勝手があまり良くありません。目黒通り、山手通り、玉川通り沿いかその近くでないと利用する気になれないのが現状です。

 時間貸し駐車場が少なく、いつでも満車の状況になると違法駐車が増加します。違法に駐車する車両があると道路の視認性に支障が生じ、交通事故を誘発する恐れがあります。近いうちに何らかの解決策が求められるのではないかと考えています。

飲食店、物販店等、商業施設の開業は難しい

 「東横線や目黒線沿線の駅前に店舗を構えたい」等の問合せがあります。しかし、賃料が極めて高額なことから採算ベースに乗せることはかなり難しいです。特に初めて飲食店や物販店等を開業する方にはお勧めできないエリアです。

 駅前の1階店舗における賃料は坪4~6万円超のところが多いです。どのような営業形態を展開したら採算が合うのか全くわからない店舗が数多くあります。

 それでも、主に全国展開している大規模の飲食チェーンなどが入居しています。おそらく都外の店舗で得られた利益を目黒区内の店舗に回し、利益を調整しているのだと思います。

 全国展開している飲食チェーン等の場合、店舗数が多いことが信用に繋がります。このため無理をして開業しているのだと推察しています。

 目黒区内における鉄道駅周辺には飲食店や物販店が数多くありますが、大半は全国展開しているチェーンの店舗です。