不動産仲介会社の社員ら逮捕 特殊詐欺の疑い

2023年11月27日

 FNNプライムオンラインの記事から引用します。

※リンク先の元記事が削除され、リンクが切れることがあります。

※2023年3月10日追記:元記事が削除されたのでリンクを外しました。

※2023年11月27日追記:名誉権の問題があるため、引用記事内における容疑者の氏名を修正しました。

不動産仲介会社の社員ら逮捕 300万円詐取しようとしたか
2/21(火) 12:10配信
FNNプライムオンライン(フジテレビ系)

空き部屋に現金を送らせる方法で、男性から300万円をだまし取ろうとした疑いで、暴力団幹部と不動産仲介会社の男が逮捕された。

暴力団幹部のA容疑者と、不動産仲介会社の社員・B容疑者は2021年、都内に住む当時69歳の男性に、うその電話をかけ、現金300万円をだまし取ろうとした疑いが持たれている。

警視庁によると、2人は、男性に都内にあるマンションの空き部屋に現金を送らせようとしていて、B容疑者が勤務先の会社で知った空き部屋の情報を、A容疑者に教えていたという。

警視庁は21日、A容疑者の関係先の家宅捜索を行い、詐欺グループの全容解明を進めている。

FNNプライムオンライン

 不動産会社の従業員が特殊詐欺を行った疑いで逮捕されました。賃貸物件の空き部屋に関する情報を暴力団幹部に教え、その部屋のカギを渡すことの見返りに金銭を得ていた疑いがあります。

 特殊詐欺の方法は、誰も住んでいない空き部屋に現金を宅配便などで配達させ、騙し取るという古典的なものです。

 逮捕された不動産会社社員の勤務先(東京都区内)については書きませんが、従業員が暴力団幹部と繋がっていたということで、勤務先の不動産会社を利用する方が激減することは避けられないでしょう。この不動産会社自体が暴力団と繋がっているのではないかという懸念を抱かせるからです。

 賃貸物件の管理を行っている場合、オーナー様の中には管理契約の打ち切りを申し出る方がいてもおかしくありません。現在進行している商談についても影響が生じる可能性が大です。

 このような事件が発生するたびに不動産業界全体の評判が著しく貶められ、「全ての不動産会社が暴力団と癒着している」等の誤った風聞を生じさせることになります。

 暴力団が不動産会社に近づくパターンはいくつかあります。いわゆる追い出し屋、在籍確認会社(アリバイ会社)、無届けでの建築を請負う建築業者、印鑑証明書や住民票の偽造請負業者等を利用した際に暴力団の組員が現れることがあります。

 そして「犯罪行為に既に加担している」と指摘し、「弱みを握っている」としてみかじめ料などの支払を求める、特殊詐欺等の犯罪行為に対する協力を求める等が典型的なパターンです。

 追い出し屋は、暴力団と繋がっていることがよくあります。筆者の周りでも追い出し屋を利用したことから行方不明になっている賃貸物件の元オーナー様がいらっしゃいます。詳しくはこのブログの過去記事を参照願います。

 賃貸物件を探しているお客様の中には水商売や収入源がアルバイトのみという方がいらっしゃいます。このような方はオーナー様が入居を拒むことがよくあります。

 「お客様のため」と考えて在籍確認会社や偽造請負業者を利用すると、後で暴力団の組員が現れ、トラブルに巻き込まれることが想定されます。

 このため、筆者の会社ではこのような業者は一切利用していません。出入りを禁止していますので、在籍確認会社(アリバイ会社)や偽造請負業者の利用を希望するお客様には即刻お帰りいただいています。