シェアハウス運営を成功させるためには(その2)

※3月19日に投稿した内容の続きです。

4.オーナー様が自ら入居者と触れ合う

 オーナー様が定期的にパーティーを開催して入居者とふれあう機会を設けたところ、建物および設備を大切に利用してくれるようになり、共用部にゴミが放置されることがなくなったという話をよく聞きます。

 なお、この記事を書いている令和4年3月の時点では、新型コロナウイルス感染症の流行がまだ終息していないので、飲食を中心としたパーティーの開催は困難です。

 パーティーのグレードは、いわゆるホームパーティーのレベルで構いません。物件内に設けられている共用ルームなどで立食パーティーを開催する、ケータリングを活用する等の内容で良いでしょう。開催頻度は年1~2回程度にしているところが多いと思います。

 オーナー様と入居者との意思疎通が良好になれば、建物や設備の故障や不具合、その他の諸問題をすぐに連絡してくれるようになります。早期に連絡してもらうことにより対応が容易になることが多く、出費も少なくて済みます。さらに早期に知らせてもらうことが重大事故の発生防止に貢献します。

 シェアハウスは家賃が低廉であることから入居者が早期に退去しがちです。オーナー様と入居者との意思疎通を良好にすることは、早期退去をなるべく防ぐことにつながり、経営の安定に寄与します。

5.テーマ設定の際はテーマの内容を熟知している方に相談し、意見を訊く

 例えば海沿いの物件でマリンスポーツ愛好家に入居してもらうシェアハウスを運営するとします。この場合、オーナー様がマリンスポーツと無縁の場合には必要な設備の内容(シャワールーム、物干し場、艇庫など)と規模、機材の種類、大きさ等を十分に把握できないので、熟知している方の意見を訊くことがとても重要です。

 意見を訊いた上で共用部および部屋に関するリノベーション工事を行うことにより、入居者の早期客付けに役立ちます。