首都圏における中古マンションも価格が高騰

 昨日の投稿では、首都圏における新築マンションの価格が高騰化していることを書きました。首都圏の人気エリア、特に山手線の内側と山手線の駅周辺では中古マンションの価格もかなり値上がりしています。

 新築マンションは、販売価格が急激に高騰しています。首都圏、特に山手線の内側と山手線の駅から徒歩圏内のエリアでは新築マンションを建設できる用地が出尽くしており、このために新築マンションの建築が抑制されています。さらに新型コロナウイルス感染症および円安の影響により資材および部材の価格が上昇していることから販売価格の上昇が止まりません。

 新築マンションを購入する場合は抽選になることが多く、必ず購入できるとは限りません。さらに購入前に眺望を確認することが困難です。「購入したものの、眺望が気に入らない」ということで後悔される方が多いのが実情です。特に低層階の場合は、眺望の中で電線や電話線、電柱が目立つ物件があります。

 首都圏における新築マンションの場合、土地の価格が高額であることから、いわゆるタワーマンションとして販売される物件が多いです。しかし、タワーマンションは将来において修繕積立金が大きく値上がりする懸念があります。

 タワーマンションのような超高層建物の大規模修繕を行う際には高所作業を行う必要がありますが、超高層の建物に対応できる作業員は極めて少なく、大規模修繕を行う際に多額の費用を要するからです。

中古マンションの人気が上昇し、価格も上昇
 首都圏では中古マンションの価格が大きく上昇しています。その理由は需要の増加だけではありません。新型コロナウイルス感染症が終息しないことから内装リフォームに必要な部材を入手しにくい状況が続いており、部材の価格が上昇していることも価格上昇の理由です。

 なお、いわゆる「旧耐震」のマンションは、建築後40年以上を経過していることから敬遠される傾向があります。新耐震のマンションと比較すると価格がかなり低廉な物件が多いので、いわゆる「終の棲家」にしたい方からの引き合いが多いです。