中国、碧桂園(カントリーガーデン)が経営危機

 本日はニュース記事を紹介します。野村総合研究所(Yahoo!)の記事を引用します。

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中国不動産開発大手『碧桂園』の破綻リスクが高まる:中国経済・金融への打撃は避けられず
10/13(金) 6:01配信

中国政府が8月から住宅ローン支援策に乗り出す中、昨年の成約額が中国1位だった不動産開発大手の碧桂園(カントリーガーデン)の経営危機が、一段と強まっている。中国経済や金融への悪影響も避けられないだろう。

碧桂園は少し前までは財務が比較的健全な不動産開発業者と考えられていたが、その碧桂園の破綻リスクが高まったことで、他の不動産開発会社に経営危機が波及するリスクも強く意識されてきた。

碧桂園は10日、すでに支払期日が到来した一部の債券の元本およそ4億7,000万香港ドル(約89億円)の支払いができていないことを明らかにした。債務不履行(デフォルト)の回避に失敗したのである。さらに資金調達が厳しい状況にあることから、米ドル建てを含む、すべての外貨建ての債務について、期日までに支払えない可能性があると説明した。

碧桂園は経営破綻に向かっていると考えられる。碧桂園の2024年に期限を迎えるドル建て社債の価格は、現在5セントだ。会社が清算された際に債券保有者に戻ってくるのは額面のわずか5%程度、との見方を反映した価格である。

碧桂園の9月の成約額は前年同月比-81.0%と急減している。住宅販売が大きく落ち込んだことで、債務返済に必要な現金が急速に減少しているのである。住宅販売が急減する中、建設、資材会社への支払いも難しくなっている。調査会社ガベカルによると、碧桂園の建設、資材会社への買掛金は6月時点で約2,020億元、中国の上場不動産開発業者が抱えるサプライヤーへの買掛金は合計3兆4,000億元に上るという。

~中略~

また、中国国内の金融機関による不動産開発業界に対する融資残高は、6月時点で5兆3,000億元と、全体の約6%に上っている。恒大の破綻に加え、碧桂園の見通しが悪化したことから、この貸出債権の相当部分が焦げ付き、金融システムを揺るがす可能性が出てきている。

野村総合研究所(Yahoo!)

 以前、中国の恒大における経営危機が報道されました。中国政府が動き、悪影響の拡大を阻止しようとしているようですが、混乱が続いています。

 さらに、今回は中国最大の不動産開発会社が経営危機に陥っているとのことです。デフォルトの回避に失敗したようです。連鎖倒産が発生する恐れがあり、このままだと中国経済に対する悪影響が避けられず、金融システムを揺るがす恐れがあるようです。

 現在、中国から撤退する日本企業が増えています。日本を含む外国企業に過大な要求をするようになり、さらに中国人の人件費が上昇しているからです。

 「中国で不動産バブルが崩壊しつつある」と言える状況かもしれません。中国への投資を検討している方は、情報収集を綿密に行うことをお勧めします。