ロシア-ウクライナ間の戦争により、ウッドショックが再び発生

 このブログでは以前にコロナ禍が長期化したことから材木価格が高騰していることを書きました。その後、アメリカ等の経済活動が正常化するにつれて国内に供給される材木の価格が徐々に下がり始めたのですが、今度はロシアがウクライナに侵攻したことにより材木の供給が滞り始めています。

 朝日新聞のWEBサイトから引用します。

※お断り
掲載社の都合によりリンク先の元記事が削除され、リンクが切れることがあります。
あらかじめ御了承願います。

ロシア産木材、ウクライナショックで高騰 マイホーム価格に波及か

藤田知也2022年4月17日 11時00分

 千葉県鎌ケ谷市にある丸宇木材市売の京葉市場には、ロシア産のアカマツがまだ積まれていた。「垂木(たるき)」と呼ばれる3センチ×4センチ角の棒状で、戸建ての屋根などによく使われるものだ。

 「今あるのはこれだけ。次はいつ入るかわかんないよ」

 3月31日の市で、残り少ない在庫分が競りにかかると、あっという間に買い付けが入った。同社が扱う輸入材の半分はロシア産で、この日で在庫はすべてが予約済みとなった。

 市場長の中島英夫さんが話す。

 「先々のストック分も確保しようと、いつもの倍の量を買っていくお客さんが多い。ロシアから次にいつ届くかは見通せない」

 直近の取引価格は1立方メートルあたり十数万円で、1年前のほぼ倍。同じ形状の国産スギより2割ほど高い。

 競りに参加した材木店の社長が言う。

 「消費者にはあまり知られていないが、戸建てにはロシア産が意外によく使われている。大工が好むんだ。釘が抜けにくくて国産より使いやすいんだと言ってね」

~略~

 世界の森林の2割を国土に持つロシア。日本の木材輸入量では、合板の材料となる単板で8割強、製材で2割弱をロシアが占める。

 日本木材輸入協会によると、ロシアからの輸入はカラマツの単板と、製材の一種であるアカマツの垂木が中心だ。木の節が小さく丈夫なのが特徴だという。

 だが、ロシアの銀行への金融制裁で取引手段が狭まったうえに、ロシア政府は非友好国への単板などの輸出禁止措置を3月に発表。国際機関による認証の停止で「紛争木材」とみなされるリスクや物流の混乱もあり、輸入停止に踏み切る動きが相次いでいる。

~以下、略~

朝日新聞

 ロシアに対する経済制裁がきっかけでロシアからの材木輸出が禁止され、日本の輸入商社・材木問屋においても予期しない紛争に巻き込まれることを危惧して輸入を停止しているのでロシア産の材木を確保できない状況のようです。材木の供給量が需要を下回っていることから材木価格が高騰しています。

 この高騰化はロシアおよびウクライナ間の戦争が終わるまで続くと思われます。ロシア産の材木の代わりにアメリカ産、カナダ産の材木を輸入しようと思っても材木を世界中が奪い合う状況であり、更に悪いことに最近の急激な円安が輸入価格を押し上げています。 

 材木の他には住宅用部材、特に水回りに関する部材の供給が依然として滞り、値上がりしています。原因は東南アジアにおける新型コロナウイルス感染症がなかなか終息せず、工場が操業を停止しているからです。いつになったら値下がりするのか、全く見通せない状況です。

 今後は特に新築の戸建住宅、1棟ものの木造アパートの建築費用が大きく値上がりすることが避けられず、この値上がりは当分の間続くと予想されます。

 新型コロナウイルス感染症が1日も早く終息し、ロシア-ウクライナ間の戦争が早く終戦することを願うばかりです。