大半の不動産会社において、年内の物件探しは12月27日に終了

 不動産会社において、物件の探索依頼を受けた場合には「レインズ」というシステムを利用します。このシステムの内容はアットホーム、SUUMO等のポータルサイトに類似していますが、宅地建物取引業免許を受けた不動産業者および金融機関しか利用できません。

 レインズは、4つの不動産流通機構(東日本、中部、近畿、西日本)毎に構成されています。専属専任媒介または専任媒介による賃貸物件の客付け、または売り物件の客付けを依頼された場合は、宅地建物取引業法が定める日数(専属専任媒介は5日以内、専任媒介は7日以内)にレインズに登録しなければならないことが定められています。

 宅地建物取引業法と関連した運用が行われていることからわかるとおり、レインズの運用には国土交通省が深く関わっています。レインズの運用規程に反する利用方法を行った不動産会社は、宅地建物取引業法違反として処罰されることがあります。

 現在は4つの不動産流通機構(東日本、中部、近畿、西日本)毎にシステムが分かれていますが、4つのシステムを統合することになりました。このため、令和3年12月27日23時~令和4年1月5日23時にかけて全てのレインズが停止することになりました。

 東京都区内の不動産会社では、賃貸物件および売買物件の探索を行う際に主にレインズを利用しています。このため、不動産会社を訪問した際にその場で物件情報の検索を行えるのは12月27日(月)迄となります。売買、賃貸の別を問わず、不動産会社から物件を紹介してもらい、正月休みに検討することを予定している場合は、12月27日(月)迄に不動産会社を訪問することをお勧めします。